④子育てのヒント

感染症について

感染症の流行する季節となりました。
冬に多い感染症は、インフルエンザ、嘔吐下痢症、ノロウィルス、O-157・・・。
今年は、インフルエンザ、ノロウイルスによる嘔吐と下痢、ロタウイルスによる冬季嘔吐下痢症、急性胃腸炎が流行しています。
どれも嘔吐と下痢を伴い、感染力の強いものです。この様な症状が出た場合は、病院にかかり適切な治療を受けましょう。
また、無理をせず、症状が軽快するまで保育園等に登園せず直しましょう。
水分補給も少量を数回に分けて取り、脱水症状にならないよう注意が必要です。

乳幼児に多い感染症を下記に挙げました。病気によっては、保育園への登園を控えていただくものがあります。
お子様の体調にご注意ください。

①「連菌感染症」 2~7日 高熱、のどの痛み、腹痛、嘔吐で始まり、鮮紅色の細かい発しんがほぼ全身に現れ、
 舌にブツブツができて苺のようになります。発しんが出ない時もあります。
 合併症に腎炎、リウマチ熱があります。

②「伝染性膿痂しん(とびひ)」 1~2日 小さな水泡が1~2日で大きくなり、皮が破れて「つゆ」があちこちについて
  広がります。


③「百日咳」 1~2週 咳がしだいに強くなり、特に夜間に激しく、コンコンと長く続いた後で ヒューと音をたてて息を
 吸い込んだり、吐いたり、特に乳児では呼吸困難となり入院が必要となることもあります。

④「マイコプラズマ肺炎」 1~3週 高熱、激しい咳、頭痛などがあり、胸のレントゲン写真、血液検査で診断がつきます。

⑤「麻しん(はしか)」 9~12日 熱、咳、クシャミ、鼻水、流涙、目の充血などが2~3日続いてから、口内の頬粘膜に
 ケシ粒大の白い反転がパラパラ見られ(コプリック斑)、初めて診断がつきます。
 その後、赤い発しんが出て、さらに高熱が3日間続きます。肺炎、中耳炎を合併することがあります。

⑥「風しん(三日はしか)」 2~3週 赤い発しんがほぼ全身に出て、目が充血したり首のリンパ節が腫れたりします。

⑦「水痘(水ぼうそう)」 2~3週 ポツポツと赤い発しんが体に出て、しだいに水泡になり、3~4日で全身に広がります。
 先に出たものから順次かさぶたになって、治っていきます。

⑧「流行性耳下腺炎(ムンプス・おたふく)」 2~3週 耳たぶのすぐ下のあたりが腫れて痛がります。
 片側だけのこともあります。
髄膜炎を合併することもあります。

⑨「インフルエンザ」 1~3日 高熱、頭痛、咳、のどの痛み、四肢の痛みなどがあります。毎年冬に流行します。

⑩「突発性発しん」 8~14日 乳児がほとんどで、高熱が3日続き、熱が下がると発しんが出て終わります。

⑪「冬季乳幼児下痢症」 2~3日 冬季、急に嘔吐や水溶性下痢が始まり、脱水がみられることがあります。
 点滴、入院が必要になることもあります。

⑫「手足口病」 3~7日 手のひら、足、口の中に小さい水泡ができ、痛みのために食欲がおちることがあります。

⑬「ヘルパンギーナ」 2~5日 のどちんこの周りに小さい水泡ができ、痛みのために食欲がおちることがあります。
 高熱が1~3日でます。

⑭「咽頭結膜熱(プール熱)」 5~7日 いきなり目が充血し、高熱が数日続きます。

⑮「流行性角結膜炎(はやり目)」 4~7日 目が充血し、目やにがひどく出ます。早く眼科にみてもらってください。

⑯「急性出血性結膜炎」 1~2日 目の充血、痛み、涙などが現れます。激しい症状の割には、7~10日で治り視力低下は
 ありません。


⑰「伝染性軟属腫(水いぼ)」 1~2ヶ月 最初は1mmくらいの小さな固いふくらみですが、数ヶ月で1cm以上にもなり、
 真中がへこんでアンパンのような形になり、かゆみを伴うことがあります。

「結核」 2~3ヶ月 微熱、咳・痰が長期に続きます。また、診断にはツ反、赤沈、胸のレントゲン写真にて 行いますが、
 病巣が広がれば、いろいろな全身症状を伴います。

⑲「腸管出血性大腸菌感染症 」3~8日 腹痛、血便、下痢を伴い、ベロ毒素による腎不全、神経症状、出血傾向のため重篤
 となる場合があります。

⑳「伝染性紅斑(リンゴ病)」 7~24日 軽い発熱と頬部の蝶形紅斑、四肢伸側の紅斑発しん。
 多くは4~5日で消滅します。学童期に多い。
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